球種ごとの投球データ – スライダー
こんにちは!
第十二回目となる本ブログでは、前回に引き続き球種ごとの投球データについてご紹介をしていきたいと思います。今回は「スライダー」のご紹介です。
なお、今回も前回同様に弊社英語版ブログのJustin Aguiar(弊社社員)の記事を参考に作成をしております。
オリジナル版はこちらから。
スライダーには大きく、縦に変化するスライダーと横に変化するスライダーに分けることができるため、ここではそれぞれのスライダーについてご紹介をしていきます。
まずは、縦に変化するスライダー(以下、ジャイロスライダー)です。ジャイロスライダーはバックスピンやトップスピンのような変化に影響を与える回転ではなく、ボールの変化に影響を与えないジャイロ回転を最大限に高めることで重力によってボールに沈む変化を加えます。
そのため、Rapsodo Pitching2.0でこのスライダーの変化を確認するとスピン効率が非常に小さい数字になっていることと変化量がほぼ0であることが分かると思います。これは、以前の記事(Rapsodo Pitchingでできること – 回転(スピン))でもご紹介をしたようにRapsodoは回転によるボールの変化のみを変化量として加味し、重力による変化を加味していないためです。理想的なジャイロスライダーを投球するためには、このスピン効率を低くすること(理想は10%以下)が非常に大切となります。

横に変化するスライダー(以下、横スライダー)は、このジャイロスライダーにさらにサイドの変化が加わった変化球となります。カーブやチェンジアップと同様、ストレートの縦のプラスの変化が大きくない場合には、サイドの変化が生じる横スライダーを持ち球に加えることは非常に効果的です。横スライダーもジャイロスライダー同様にスピン効率を下げることが非常に重要です。また、加えてサイドの回転を生み出すために回転方向を右投手であれば3:00、左投手であれば9:00の方向に近づくようにボールをデザインすることも大切となります。

以上、今回はスライダーについてご紹介をしていきました。球種ごとの紹介記事は今回で一旦終了となります。引き続きRapsodoブログをよろしくお願いいたします。